『プレップ法学を学ぶ前に <第2版>』

基本情報

書名 プレップ法学を学ぶ前に <第2版>
著者 道垣内 弘人
発売日 2017/11/30
言語 日本語
出版社 弘文堂
レーベル プレップ・シリーズ
判型 四六判
ページ数 148ページ
寸法 13.1 x 0.9 x 19 cm
NDC分類 321
ISBN-10 4335313268
ISBN-13 978-4335313264

内容

東大法科大学院未修者コースの学生のために書かれた法学の入門書。

法学の初学者がつまずく、法学における議論の性格と、教員や本の著者が前提とする基礎知識を埋めることを目標とする。

各章の末尾には確認問題が付けられている。

目次

  1. はじめに
  1. 第1章 法学における議論の特徴
  2. 1.法規の構造
  3. 2.「法解釈」の必要性とその意味
  4. 3.「事実」をめぐって
  5. 4.事実認定のルール
  1. 第2章 法解釈の諸方法
  2. 1.解釈そのものの作業と言葉による正当化
  3. 2.出発点としての文理解釈とその技術
  4. 3.条文・条項の呼び方
  5. 4.解釈の仕方
  6. 5.言葉による正当化の技術
  1. 第3章 法の体系と形式
  2. 1.不便なような気がするが
  3. 2.法の分類
  4. 3.制定法のいろいろ
  1. 第4章 法の適用
  2. 1.裁判所と各種の裁判手続
  3. 2.民事裁判手続の概要
  4. 3.刑事裁判手続の概要
  5. 4.裁判以外での法の運用
  1. 第5章 法の担い手
  2. 1.法律家とは
  3. 2.法曹三者
  4. 3.その他の法律家
  1. 第6章 判決の読み方
  2. 1.判例の重要性
  3. 2.裁判例の引用方法と判例集
  4. 3.事件記録符号
  5. 4.判決の検索
  6. 5.判決の読み方
  1. 第7章 必要なツールと参考になる本
  2. 1.六法
  3. 2.辞典
  4. 3.参考になる本
  1. 確認問題の解答と解説
  2. あとがき
  3. 事項索引

書評

タイトル通り、法学を学ぶ前に、知っておくべきことがまとめらている。

そのため、具体的な法律に関する説明については書かれていない。

しかし、専門書には一々説明されない前提知識を手に入れることができ、独学者には大いに役立つ。

数時間で読み切れるほどコンパクトにまとまっており、確認問題は息抜きにちょうどいい。

法学部に入学した人、法科大学院未修者コースの学生などは、一読しておくべきだろう。

参考文献

書籍内で記載のあった本についてまとめる。

また、一意に定まらない本は購入しやすいものを、改定がされている本は最も新しいものに変えた。

  • 竜崎喜助 (1988) 『裁判と義理人情』 筑摩書房
  • 穂積重遠 (1949) 『法学通論』 [全訂版] 日本評論社
  • 高橋和之・伊藤眞・小早川光郎・能見善久・山口厚編 (2016) 『法律学小辞典』 [第5版] 有斐閣
  • 主婦の友社編 (2003) 『葬儀後の手続き・相続のすべてがわかる本』 主婦の友社
  • 法律実務研究会編 (2002) 『不動産売買・貸借の紛争解決ーこれだけは知っておきたい』 [第9版] (日常の法律知識シリーズ) 弘文社
  • 矢野輝雄 (2004) 『自動車事故・対応マニュアル』 緑風出版
  • 倉沢康一郎 (1986) 『プレップ法と法学』 (プレップシリーズ) 弘文堂
  • P. S. Atiyah (1995) 『Law and Modern Society』 (C Opus T Opus N) Oxford University Press