『キヨミズ准教授の法学入門』
基本情報
書名 | キヨミズ准教授の法学入門 |
著者 | 木村 草太 |
イラスト | 石黒 正数 |
発売日 | 2012/11/22 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 星海社 |
レーベル | 星海社新書 |
通巻番号 | 25 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 296ページ |
寸法 | 10.6 x 1.3 x 17.3 cm |
NDC分類 | 321 |
ISBN-10 | 4061385275 |
ISBN-13 | 978-4061385276 |
内容
高校2年生のキタムラが、喫茶店「赤ひげ小人」で出会ったキヨミズ准教授とワタベ先生に法学を教わる物語。
法的三段論法に始まり、社会科学、日本法の体系、法解釈、法学教育、法学の歴史について語られる。
Epilogueでは、キヨミズ准教授とワタベ先生おすすめの本が紹介される。
目次
- Prologue 疲れる通学路から始まる物語
- 1 赤ひげ小人のハン社会人たち
- 2 急坂の上の動物園で社会科学を語る
- 3 清かにわたる風の学校に、現代日本法の講義が来る
- 4 青春の文化祭に、法解釈の神髄を見た
- 5 サマーナイトオープンキャンパスで法学教育を語る
- 6 話は古代ローマにさかのぼる
- Epilogue 重力の存在を忘れるほど楽しい
書評
当書は物語形式で法学を解説する。
基礎法を専門とするキヨミズ准教授と、実定法を専門とするワタベ先生の掛け合いは、軽妙で読みやすい。
途中に挟まるキヨミズパネル、章末のキタムラノートは、覚えるべきポイントが分かりやすくまとめてある。
Chapter2では、社会科学である政治学、経済学、社会学、法学の違いについて解説され、進路に悩む高校生のためになるだろう。
まったく法学を知らない人にも取っつきやすく、本格的な入門書を読む前に一読する価値がある。
参考文献
書籍内で記載のあった本についてまとめる。
また、一意に定まらない本は購入しやすいものを、改定がされている本は最も新しいものに変えた。
- Friedrich Karl Von Savigny (1841) 『System des heutigen roemischen Rechts』 De Gruyter
- Douglas Adams (2009) 『The Hitchhiker's Guide to the Galaxy』 Macmillan Children's Books
- Douglas Adams (2005) 『銀河ヒッチハイク・ガイド』 (河出文庫) 安原和見訳, 河出書房新社
- 原田実 (2012) 『オカルト「超」入門』 (星海社新書) 講談社